for flute solo(2011)
duration : ca. 7 min.
first performance : 3th March 2011, at Daishi Hall (Nigata, Japan)
by Yuta Maruta(flute)
other performances :
7th September 2011, at Tokyo Opera City (Tokyo)
by Yuta Maruta(flute)
30th Octobre 2012, at Sakura hall(Tokyo)
by Yuta Maruta(flute)
17th November 2017, at Espace K(Strasbourg, France)
by Ayako Okubo(flute)
9-13th April 2018, at Espace Django Reinhardt(Strasbourg, France)
by Ayako Okubo(flute), Noëllie Poulain(dance, choreography)
丸田悠太氏のリサイタルのために作曲。最近の作曲者の関心である、ひとつの音の中に含まれる微細な音色の変化に基づいて音楽を紡いでいく手法を、フルートの多彩な奏法を援用しながら表現することを目指しました。ゆったりとしたテンポの中からいくつかの身振りが現れ、それらが徐々に形を変えながら曲の中に散りばめられてゆきます。途中フランス・バロックの作曲家、マラン・マレの作品 Les folies d’Espagneへのオマージュも挿入され、装飾的な書法への私的なアプローチが試みられています。
タイトルはエジプト神話の女神イシスの名前に依ります。万物の生成・変化の象徴であり、月とも縁の深いこの女神の名が想起させる滑らかで硬質な美しさを、フルートの透明感のある澄んだ響きのイメージと重ねました。
(丸田悠太フルートリサイタル、プログラムノートより)