for harp and piano(2011)
duration : ca. 7 min.
commissioned by : Société Générale Group
first performance : 26 & 27 September 2011, at Hall Kioi(Tokyo), by Reine Takano(harp), Mami Hagiwara(piano)
other performances :
8th Febrary 2014, at Hôtel de Villle, salle du conseil municipal(Corbeil-Essonnes, France)
by Florence Bourdon(harp), Paul-Henri Florès(piano)
ピアノとハープという楽器には多くの素晴らしい個性がありますが、特に際立っているのがその美しい残響でしょう。弦の振動によって生み出された音響が、それぞれの構造体を通して空間へと波紋のように広がってゆきます。この作品ではふたつの楽器が持つ多彩な音色の変化を、それぞれの残響を通して浮かび上がらせようと試みました。
タイトルは光学の用語である「迷光」から採られており、ときに対象を二重に見せたり予期せぬ縞模様を作り出すこの自由な光の振舞いを、ふたつの楽器の間を拡散・反射する響きの様相になぞらえています。
(高野麗音・萩原麻未デュオコンサート、プログラムノートより)